「高志(こし)の生紙(きがみ)工房」ご案内
<見学、購入希望のお客様>
- 見学は無料です。只、説明員を希望される場合は申し出て下さい。
その場合は有料となり、1回1,000円となります。
40分程で1グループ15名様位まで一緒に説明させていただきます。
- 2階は、ギャラリー、展示、販売スペースとなっております。
- 紙漉き作業は、日曜、祝日、第2、第4土曜日はお休みです。
<体験プログラムのご案内>
- 体験を希望される方は、前日までに申込みをお願いいたします。
(団体の場合はお早めにご予約下さい。)
- 発送の場合、送料は別途頂きます。
| プログラム |
内容 |
所要時間 |
料金 |
特記 |
伝統紙漉き 半紙判(39×27cm) |
伝統的な紙漉きで当地に伝わる製法「素材」としての紙づくり |
10枚で30分〜 (人数による) |
5,000円〜 (この中に10枚分が含まれます) 追加1枚 300円 |
10枚以上から受付 製品は後日発送 |
コースター(直径9cm) 1組=6枚 |
金網枠の中に筒を置き、和紙原料を流し込む。その上に草花か染紙を散らす。オリジナルコースター。 |
製紙3〜10組 20〜30分位 お持ち帰りの場合、その後乾燥仕上げ90分 |
1組(6枚)=800円 |
3組から受付 基本は後日発送 |
| 折り染め |
和紙を様々に折り込み、染液の中に付け染めする。 |
40分位 お持ち帰り可能(乾燥はご自宅で) |
1枚=300円 |
10枚から受付 寸法:46×62cm *エプロン持参 |
○生紙工房の開館時間と休日
午前9時〜午後5時まで(正午〜午後1時まで休憩)
休館日は第3日曜日と祝日
年末年始と冬期間の土、日
「生紙ギャラリー」催し物のご案内
いとうひろおみ展(門出和紙に描く日本画)
”味覚で感じる美術” 〜和紙に美味しい味〜
9月24日(月)〜11月30日(金)
AM9:00〜PM5:00(最終日はPM3:00)
(*休館日 10/8・21、11/3・18・23)
「旨い絵」
私は、美術表現を行う上でも食味に対する興味が必要です。
その中でも米食を”味の基準”として設定しています。私は和紙を米に例えて、その和紙が美味しく感じれるように絵の具等によって丹念に味付けをします。特に”味噌風味”と”醤油風味”がとても相性が良くて美味しい。その風味と相性の良い料理をモチーフとして選び少し濃いめに味付けしてみると、何か日本的な要素が表出するように感じます。この感じは、過去の日本美術からも感じられ、そして現代の日本人も当たり前のように持っている”感覚”であるように思います。この感覚をコミュニケーション可能な現代絵画表現として成立させることが当面の目標です。そして、新たな”和紙に美味しい味”を作り出すことが楽しみです。
味の”嗜好”は人によって様々ですが、私の作る味を是非味わってください。
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磯部光太郎展(門出和紙に描く日本画)
7月14日(土)〜9月22日(土)
AM9:00〜PM5:00(最終日はPM3:00)
(7/15、8/15、16、19、9/16、お休み)
私は、自分の生まれ育った日本という土地の絵描きさんになりたいと考えております。 ですから描く題材や使う画材にはこだわっています。 昔ながらの製法で作られた門井和紙に日本の里山に見られる動植物を日本人である私の感性で描きたいと思います。 高柳の門出は棚田やかやぶき家もまだ多く、自然が残っているので私はたくさんのスケッチをしました。 今回の出品作にもこの土地の題材を多く描かせていただきました。是非、ご高覧下さい。 「高志の生紙工房」生紙の定義
越後門出和紙では、今後製造表示を付けることにしますが、特に伝統的製法によって作られた製品は、「高志の生紙工房」の名で「生紙」として表示することとします。
☆原料
地場産楮及び国内産、靭皮繊維
☆煮熟
木灰煮及びソーダ灰煮
☆漂白
雪晒し、流水晒し、未晒し
☆ネリ材
トロロアオイ及びノリウツギ
☆乾燥
板干し天日乾燥
☆季節
1月〜4月に抄紙されたもの
*紙名
紙寸法 原料 菊判当り(92×62cm)の重さを表示 1匁=3.75g
*なぜ皮
楮皮の表皮に近い甘皮部分を残した皮。不純物を含むので強くこくのある素朴な風合。
*白皮
楮表皮を深く削った白い皮で虫がつきにくく上品で長期保存に向く。
*木灰
天然木の灰汁液を使用、江戸時代以前の作り方である。
*生皮
楮の皮引き後雪に埋めた生皮
*雪晒し
楮皮を雪上に並べて晒す
*流し溜め
流し漉きの後そのまま溜め漉き
*ウダ簀
竹ヒゴの太い細いを交互にした宇陀編
コラム「生紙という名前と共に育ちたい」
「高志の生紙工房」完成に合わせて、長い間温めていた「生紙」の位置付けを確立すべく行動に入ることにした。残念ながら「和紙」の定義が時代と共に曖昧にされている。
「和紙」は、明治に入って洋紙に対して名付けられた名前である。少なくとも植物の靭皮繊維を使用することが、条件と思っていた和紙の概念も消えようとしている。またその靭皮繊維の多くも海外からやってくる。牛乳パックなどの手漉きまで和紙の仲間入りをしている。
洋紙に対して発生した名前であれば、その対象が時代の中で進化するのは、何とも悔しいところでもあるが、解釈によってはあながち偽物とも決め付けられない。
しかし、和紙という名のもとで必然(自然)の紙と人為の紙が混在したまま使い手にとっても、何より日本の文化にとっても不幸である。
当地においては、昔から生紙と呼んでいた。和紙という言葉を初めて知ったのは、小学校5年生の社会科の時間で、「康生ん家の生紙、和紙って言うんだね。」とみんなで頷いた記憶がある。ただその頃「きがみ」は、「木紙」と書くものと思っていた。生紙と教えてくれたのは、恩師の木我忠治氏であり、この道に首を入れ始めた頃である。
その後10年程して紙を選別するとき、古い紙程、こしや張が出てきて水に容易に溶けない強靭な紙に成長している。日々の湿度による呼吸で段々一人前になるという、人の一生を重ねたようで、よくぞ生紙と名付けてくれたものだと感動する。
生紙は、生紙固有の名前であって洋紙に対して名付けられたものではなく、必然(自然)の紙にのみ与えられたものである。従って不自然の紙は偽物となる。もちろんパルプ入りの紙や機械漉き、海外の原料の紙を否定するつもりはないが、そうした紙まで生紙と言って欲しくない。正道の紙にだけ許された名称である。
その紙の名称及び正体をはっきり使い手に伝えることは作り手の義務といえる。今後当工房において、生紙については品質表示をすることといたします。
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