14-1 紙料とネリ加減 (イ)漉き舟に水を張り、紙料とネリを入れて馬鍬でかき混ぜる。漉く紙が薄いほどネリを増やす。ネリの働きで1cmほどの繊維の1本1本を粘液が包み込むので、水中でバラバラに解かれる。
14-2 竹ひごを絹糸で編んだ簀と桁を使って、紙料の上水をすばやく組み込む。初水、天地、左右に揺すり厚さを決める調子。ちりが付かないように紙面をなぜるように捨て水をする。
14-3 くれづけ くれ台に1枚づつ漉きあげた紙を空気が入らないように積み重ねていく。
17-1 板干し天日乾燥 イチョウ、杉、栃などの板に紙床から1枚づつ剥がして刷毛で刷きながら板に張りつける。板干し天日乾燥は、その日その時の気温、日差しが1枚の紙に表れるのでバラツキがあるが、強度・風合ともに火力乾燥に勝る。
17-2 火力乾燥 ステンレス板の中にお湯を溜め、その熱で乾燥する。独自で開発した給湯器を利用しながら、ポンプでお湯を循環させているので厚さに応じた温度設定が可能である。天候季節を選ばず能率がよく、紙の品質も一定に揃うが、板干し乾燥には及ばない。