メッシュ和紙の灯り
金網をカットして和紙の原料を付着させたモノです。
和紙が付着した面から温かい明かりがこぼれるのが何とも言えない癒しになります。
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フランス ナントにて依頼主と
メッシュ和紙制作の様子
ブラジル サンパウロの「ジャパンハウス」の内装素材として
以前、スイスで紙漉きワークショップを行った経験から、当初、原料を脱水にかけて送ろうとしましたが、ブラジルは検疫が厳しく、完全な紙ではないと輸送は無理ということがわかりました。そこで、紙を枠に流し込んで楮パルプにして送ることにしました。
漉き船や金網を漉く道具についても、普段使っているものとは形も大きさも違うものですので、小林は自ら設計し、ジャパンハウスの現地スタッフに作ってもらうことにしました。
現場では通訳も交え、現地のスタッフと一緒にメッシュ和紙の製作にあたりました。誰も今まで作ったことのないものを作ることは常に試行錯誤の連続です。重いステンレス製の素材から軽めのアルミ製の素材まで、素材選びから金網の大きさまで、色々試しながらの作業でした。
小林が現地を離れたあとも作業は継続して行われ、翌年5月にジャパンハウスは竣工しました。
メッシュ和紙制作の様子
じょんのび村のエントランスの照明
メッシュ和紙の紙すき
客室照明 写真提供:ホテルニューアカオ
正藍染・紗雪
「藍染め」
「洗い」
「天日干し」
2015年の秋。隈建築事務所から越後門出和紙にこんな相談がありました。
「パリの画商エマニエル・クラベ氏からオフィスの壁素材について、大の日本好きの希望で、障子やふすまの代わりに、金網と和紙を使ったものを作れないか?」
これまで金属で紙を漉くことなど考えもしなかった小林は当初戸惑いましたが、建築物に金属が使われるのだから、いつか楮と金属の融合も必然となることから、製作を引き受け、金網で和紙を漉くという他では類を見ない和紙作りにとりかかりました。