門出和紙の2020年カレンダーの販売を始めました。今回も「じょんのびの里シリーズ」と「門出和紙シリーズ」の2種類です。また、今回よりカレンダーのサイズも大、小2種類からお選びいただけるようになりました。
じょんのびの里シリーズ「早春」
雪残る我が家の居間からの風景で65年間、春夏秋冬日々見続けてきた自分にとっては、心中ど真ん中の風景です。
作者の仙三さんも28歳初めて弟子入りしたころは、2階に住み込んでいたので彼にとっても慣れ親しんだ風景でもあろう。
冬を絞り出し、春が育ち始めた水田の畦道はやや緑が生まれ、その上を丸みを帯びた残り雪が覆っている。雪解けの鯖石川は水かさを増し、うねるように下っていく。屏風を立てたような切り立った崖が蛇行しながらつづらの川を二重、三重と重なり奥まっていく。
降り積もる雪景色のときは、手前の川柳の大木に白い花を咲かせ川を横たわる「島田の橋」にも情緒があり、雪舟の墨絵を連想させる神秘の風景にも化ける。我が心の風景でもあります。
門出和紙シリーズ「朝靄(あさもや)」
紙漉き職人の仙三さんは、いつも使う漉簀を靄の濃淡の道具としても使用し、その漉簀のヒゴの太さを変えることで靄を表現している。印刷物は点の集まりでその輪郭や濃淡を表すように、自ら毎日使用している紙漉き道具を使うところが彼らしい真骨頂である。
それにしても型紙原紙を切り刻み、ヒゴの太さを微妙に変える技や集中力には敬服する。
下部の水田は門出「鶴間(つるま)」暖かいあたり。朝の陽の光が、水田、靄を照らしている。
型絵染原判(75cm×140cm)ではその表現がよく映し出されているが、少し遠くから見た方が顕著だ。
シルク印刷ではその表現が薄っぺらになっているのが、少し残念である。
上:早春 下:朝靄
サイズ大:62cm×46cm 各種1800円
サイズ小:45cm×30cm 各種1000円
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