仕事内容・作業風景

和紙製造

楮の原料で紙を漉き、乾燥して紙にする仕事です。

紙漉き

ビーターがけした原料を水を張った漉き舟に入れ、さらにトロロアオイ(ネリ)を加え、攪拌します。
舟の状態が整ったら桁と簀を使い、紙を漉きます。
※写真撮影:坂田辰栄

圧搾

前日に漉き上げた紙床(くれ)をジャッキを使って時間をかけてすこしずつ圧搾して水分を取ります。紙の大きささや厚さにより圧搾する重さは違います。

板干し天日乾燥

当工房で冬から春に季節が変わる3月から4月にかけて天候の良い日を見計らって行われる伝統的な乾燥法です。イチョウ、杉、栃などの板に紙床から1枚ずつ剥がして刷毛で刷きながら板に貼り付けて乾燥します。
その日その日の気温、日差しが1枚1枚の紙の顔となり、品質はばらつきもありますが、強度、風合いとも火力乾燥に勝ります。

火力乾燥

ステンレス版の中にボイラーで沸かしたお湯をため、その熱で乾燥します。給湯器は温度を調整できるため、紙の厚さに合わせて乾燥することができます。火力乾燥の一番のメリットは天候季節に関係なくいつでも紙を乾燥できることと品質も一定になることです。しかし、板干し天日乾燥にはおよびません。

選別

出来上がった紙は1枚ずつ明かりにかざして、キズ、厚さなどを確認し、選別します。